わせまちマルシェ「後輩たちに届けたい言葉」(373)

みなさん、こんにちは。

早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

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でおなじみの「受験対話」総合研究所です。

目次

文学部の学生のための就職準備「日本語」実践講座での話

今日は、文学部一年生の「文章クラス」に四年生のトモナさんが手伝いに来てくれました。

日本史のゼミでの活動について話してくれました。

日本史を勉強する楽しさを、一年生のみんなにわかってほしかった!

「日本史って、昔のことを覚えるだけ」ではありません

みなさんは、日本史と聞くと、どんなことをイメージしますか。

「鎌倉幕府ができた年を覚える」
「誰が何をしたのか暗記する」
「テストに出るから覚える」

そんなイメージを持っている人が多いかもしれません。

でも、大学で学ぶ日本史は、少し違います。

大学の日本史でおもしろいのは、「本当にそうだったの?」と疑ってみるところです。

たとえば、昔の人が残した文章が見つかったとします。

そこには、「この地域では、みんながこの決まりを守っていた」と書いてある。

では、本当にみんなが、この決まりを守っていたのでしょうか?

別の史料を調べてみると、「その決まりを破った人がいた」という記録が出てきます。

すると、

「最初の史料に書かれていることを、そのまま信じていいのだろうか」

という疑問が生まれます。

ここからが、歴史研究のおもしろいところです。

歴史学者は、昔の人が残した史料を一つひとつ読みながら、「これは誰が、いつ、何のために書いたのだろう」と考えます。

そして、いくつもの史料を比べながら、「当時の社会では、実際には何が起きていたのか」を考えていくのです。

つまり、日本史は「答えを覚える学問」ではなく、「証拠を集めて、自分で答えをつくっていく学問」でもあるのです。

「歴史が変わる」というのは、どういうこと?

ここで、ちょっと考えてみましょう。

教科書に書かれている歴史は、ずっと同じなのでしょうか。

実は、そうではありません。

新しい史料が見つかったり、これまでとは違う視点から史料を読み直したりすることで、私たちが知っている歴史の見方が変わることがあります。

これは、歴史学のおもしろさの一つです。

たとえば、昔の出来事について「これが原因だった」と考えられていたとしても、新しい史料が見つかると、「実は別の理由もあったのではないか」と分かってくるのです。

つまり、歴史は完成した一冊の本ではありません。

新しい証拠が出てくれば、私たちは過去をもう一度考え直すことが必要になる。

この「考え直す」というところに、大学で日本史を学ぶおもしろさがあります。

研究会では、友だちの「なぜ?」が自分の研究を深くする

では、実際にゼミでは何をするのでしょうか。

研究会では、先生の専門だけを勉強するわけではありません。

一人ひとりが自分の興味を持ったテーマを調べて、みんなの前で発表します。

そして、発表が終わったら、みんなで議論します。

ここが、とてもおもしろいところです。

「この史料は、本当に信用できるの?」

「その言葉は、当時は今とは違う意味だったのではないのか?」

「この結論に説得力をもたせるためには、もう一つ証拠が必要なのでは?」

このような質問が出てきます。

最初は、「せっかく一生懸命調べたのに、そんなことを言うの?」と思うかもしれません。

でも、実はここから研究が始まります。

自分では気づかなかった問題を、友だちが見つけてくれる。

その質問に答えるために、もう一度史料を読み直す。

すると、「なるほど。ここをもっと調べる必要がある」と分かる。

そうやって、自分の研究が少しずつ深くなっていくのです。

これは、スポーツの練習にも似ています。

一人で練習しているだけでは気づかないフォームの癖を、仲間に教えてもらう。

それによって、もっと上手になる。

研究会の討論も、これと同じです。

人と議論することで、自分の考えが鍛えられていくのです。

早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座
早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

日本史は、実は、「今」を考える学問です

そして、もう一つ知っておいてほしいことがあります。

日本史を学ぶことは、単に昔のことを知ることではありません。

私たちが今暮らしている社会も、突然できたものではないからです。

今の制度や文化、人々の考え方には、必ずそれまでの歴史があります。

「なぜ日本には、このような社会の仕組みがあるのだろう」

「なぜ、この文化が大切にされてきたのだろう」

「なぜ、今の私たちは、当たり前だと思っているのだろう」

こうした疑問を考えていくと、歴史が現在につながっていることが見えてきます。

つまり、過去を知ることは、現在の社会を知ることでもあるのです。

そして、これは日本史の研究だけに役立つわけではありません。

たとえば、友だちに何かを説明するときにも、

「私はこう思います」

だけでは、なかなか相手は納得してくれません。

「なぜなら、こういう事実があるからです」

「こういう資料があります」

「こういう経験をしました」

と、根拠を示すことが必要です。

日本史の研究も同じです。

史料を調べる。

内容を読み取る。

いくつかの史料を比較する。

そこから自分の考えをつくる。

そして、その考えを文章にして、他の人に分かるように説明する。

これは、社会に出てからも使える力だと、卒業生から教わります。

日本史を学ぶことは、「考える力」を鍛えること

大学で日本史を学ぶと、「知識が増えた」というだけでは終わりません。

「この史料は信用できるのか」

「別の見方はできないだろうか」

「この結論を支える証拠は十分だろうか」

と、自分に問いかけるようになります。

そして、友だちから質問されれば、

「なるほど、そういう見方もあるのか」

と気づくこともあります。

こうして、調査する力、文章を読む力、物事を分析する力、自分の考えを文章で伝える力が身についていきます。

ですから、日本史は決して「昔のことを調べるだけの学問」ではありません。

過去を材料にして、事実を確かめ、自分で考え、人に伝える学問です。

一年生のみなさんには、ぜひ「日本史=暗記」というイメージを少し横に置いてみてほしいと思います。

一枚の古文書、一つの記録、一つの言葉から、

「どうして?」

「本当にそうなの?」

「別の可能性はないの?」

と考えてみる。

すると、教科書では数行しか書かれていなかった出来事が、まるで目の前で起きているように、生き生きと見えてくることがあります。

その瞬間が、日本史を研究する楽しさなのです。

そして、もしかすると研究しているうちに、こんなことにも気づくかもしれません。

「歴史を調べていたはずなのに、いつの間にか、今の自分や社会について考えている」

これこそが、大学で日本史を学ぶおもしろさなのだと思います。

11月生 早稲田大学の学生のためのジャーナリスト養成講座(オンライン)

元朝日新聞編集委員故西村欣也氏
元朝日新聞編集委員故西村欣也氏

●故西村欣也氏  ●元朝日新聞編集委員  ●五輪取材経験7回・プロ野球取材30年

●朝日新聞スポーツ面に、署名入り記事「EYE西村欣也」を20年執筆してきた。

●著書 朝日新聞が伝えたプロ野球(小学館)  神の領域を覗いたアスリート(朝日新書)

●イチロー、王貞治、長嶋茂雄、清水宏保、橋本聖子、ダン・ジャンセン、ボブ・ヘイズなど

有名選手を取材してきました。

「受験対話」総合研究所では、26年前から、西村欣也氏の文章を使って、「大学生のことば」を

育ててきました。大学に入学する前から、「自分のことば」を育てる努力を始めると、就職活動時

に、あなたの「自己PR」を読んだ採用担当者から、「キミに会って、話をしてみたい」と連絡がきます。

マスコミをはじめ一流企業の担当者から、「会って、話をしたい」と言ってもらえるように、西村氏の

文章を使い、君に合わせたカリキュラムで授業を行います。早稲田大学の学生諸君、楽しみにしていて下さい。

【故西村欣也氏からあなたへのメッセージ】

確かに、今はネット時代と言われています。

トランプ大統領のツイートに、世界が右往左往しています。

しかし、ニューヨークタイムズなどは言論で、論陣を張り、世論の支持を得ています。

新聞だけではありません。CNNなども、トランプに「フェークニュース」と呼ばれても、事実を伝えています。

まだマスコミには底力があるのです。

僕は、主にスポーツを取材してきましたが、ニューヨークタイムズの新人記者はまずスポーツ部門に配属されます。

そこに人生が凝縮されているからです。

僕は、朝日新聞で長年、小論文の採点面接をしてきました。(やらされてきました)

マスコミ受験には、特に「書く力」が問われます。

門は狭いですが、今までの経験を生かして、スタートラインにつきたいと思う学生のアシストができれば、と思います。

(故西村欣也氏・記)

■11月生 

■個別指導(オンライン)  1回 80分

■費用    スタート講座 入会金:15000円   月謝22000円(消費税込・教材費含)

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