みなさん、こんにちは。
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でおなじみの「受験対話」総合研究所です。
文学部の学生のための就職準備「日本語」実践講座での話
本日、文学部一年生の「文章クラス」に、四年生のハルさんが手伝いに来てくれました。
ゼミで、どのような勉強をしているのか、一年生に話してくれました。

みなさんには、こんな経験はありませんか?
大勢の人の前で発表するとき、緊張して心臓がドキドキする。好きな音楽を聴くと、昔の出来事を思い出して、なんだか懐かしい気持ちになる。反対に、同じ出来事でも、ある日は腹が立つのに、別の日にはそれほど気にならない。
「どうして人は、こんなふうに感じるんだろう?」
実は、こうした日常の「なぜ?」を科学的に調べるのが、心理学の面白さなんです。
私たちのゼミでは、特に「感情」をテーマに研究しています。感情というと、「心の問題」と考えがちですよね。でも、実際には心だけではありません。脳や身体も深く関係しています。
たとえば、みなさんが大事な発表をするとします。発表の直前になると、心臓がドキドキする。手に汗をかく。呼吸が速くなる。
「緊張したから、心臓がドキドキした」と考えるのが普通ですよね。
ところが心理学では、逆の可能性を考えます。
「心臓がドキドキするから、私はいま緊張していると感じるのではないか?」
面白いと思いませんか。
つまり、「心が身体を動かす」だけではなく、「身体の変化が心に影響を与える」こともあるのではないか、というわけです。
そこで私たちは、心拍数や発汗、呼吸などを調べます。さらに、本人が「いま、どんな気持ちなのか」と答えたデータと組み合わせます。
たとえば、二人の学生が同じ映画を見たとします。
二人とも「怖かった」と答えたとしても、身体の反応まで同じとは限りません。ある人は心拍数が大きく変化しているかもしれません。一方で、別の人はそれほど変化していないかもしれません。
では、この違いは何なのでしょうか。
「怖い」という感情にも、一人ひとり違いがあるのかもしれません。
こうして考えると、心理学はますます面白くなってきます。
ゼミでは、まず論文を読みます。
「この研究では、何を調べたのだろう?」
「どうやって調べたのだろう?」
「この結果から、本当にそこまで言えるのだろうか?」
そんなことを、みんなで話し合います。

そして、読んで終わりではありません。
実際に先行研究を参考にして、自分たちでも実験をしてみます。
実験をするためには、「何を調べるのか」を決めなければなりません。参加者に何をしてもらうのか、どんな質問をするのか、どんなデータを集めるのか。コンピューターを使って実験プログラムを作ることもあります。
そして、データが集まったら、今度は分析です。
ここが、心理学研究のもう一つの面白いところです。
実験を始める前には、「きっとこういう結果になるだろう」と予想します。でも、実際にデータを分析してみると、予想と違うことがあります。
「えっ、どうして?」
ここからが研究の始まりです。
たとえば、「音楽を聴けば、昔の記憶がよみがえりやすくなるだろう」と予想したのに、実験では思ったほど違いが出なかったとします。
「失敗した」と考える必要はありません。
なぜ違ったのかを考えます。
もしかすると、音楽の種類が関係していたのかもしれません。聞く人の年齢や経験が関係していたのかもしれません。あるいは、別の条件が影響していたのかもしれません。
一つの疑問から、次の疑問が生まれます。
これこそが、研究の楽しさだと思います。
卒業研究のテーマも、人によってさまざまです。
表情から感情を読み取る仕組みを調べる人もいれば、感情をコントロールする方法を研究する人もいます。人が何かを決めるときの判断や意思決定を調べる人もいます。
「音楽を聴くと、なぜ昔を思い出して懐かしくなるのだろう?」
そんな、誰もが一度は経験したことのある疑問も、立派な心理学の研究テーマになります。
文学部の一年生のみなさんに、ぜひ覚えておいてほしいことがあります。
心理学は、人間の心について考える学問です。でも、「人間の心はこういうものだ」と最初から決めつける学問ではありません。
「本当にそうなのだろうか?」
と疑問を持ち、実験を繰り返し、データを集めて、結果を確かめる。
そして、予想と違う結果が出たら、「なぜだろう?」と、もう一度考える。
つまり心理学とは、「人間って不思議だな」という素朴な疑問を、科学的な方法で追いかけていく学問なのです。
一年生のみなさんも、これから大学でたくさんの「なぜ?」に出会うと思います。
「どうして人は緊張するの?」
「なぜ人は昔の音楽を聴くと懐かしくなるの?」
「なぜ同じ出来事でも、人によって感じ方が違うの?」
そんな身近な疑問を大切にしてください。
もしかすると、その「なぜ?」が、卒業論文につながるかもしれません。
そして、自分で実験して、自分でデータを分析して、「あっ、こういうことだったのか!」と気づく瞬間がやってきます。
その瞬間の驚きは、誰かから答えを教えてもらうのとは少し違います。
自分で問いを立て、自分で確かめて、自分で答えに近づいたからこそ、感じられる驚きです。
「人間の心って、こんなに不思議なんだ。」
そう思ったら、もう心理学研究の入り口に立っているのです。
10月生 早稲田大学の学生のためのジャーナリスト養成講座(オンライン)

●故西村欣也氏 ●元朝日新聞編集委員 ●五輪取材経験7回・プロ野球取材30年
●朝日新聞スポーツ面に、署名入り記事「EYE西村欣也」を20年執筆してきた。
●著書 朝日新聞が伝えたプロ野球(小学館) 神の領域を覗いたアスリート(朝日新書)
●イチロー、王貞治、長嶋茂雄、清水宏保、橋本聖子、ダン・ジャンセン、ボブ・ヘイズなど
有名選手を取材してきました。
「受験対話」総合研究所では、26年前から、西村欣也氏の文章を使って、「大学生のことば」を
育ててきました。大学に入学する前から、「自分のことば」を育てる努力を始めると、就職活動時
に、あなたの「自己PR」を読んだ採用担当者から、「キミに会って、話をしてみたい」と連絡がきます。
マスコミをはじめ一流企業の担当者から、「会って、話をしたい」と言ってもらえるように、西村氏の
文章を使い、君に合わせたカリキュラムで授業を行います。早稲田大学の学生諸君、楽しみにしていて下さい。
【故西村欣也氏からあなたへのメッセージ】
確かに、今はネット時代と言われています。
トランプ大統領のツイートに、世界が右往左往しています。
しかし、ニューヨークタイムズなどは言論で、論陣を張り、世論の支持を得ています。
新聞だけではありません。CNNなども、トランプに「フェークニュース」と呼ばれても、事実を伝えています。
まだマスコミには底力があるのです。
僕は、主にスポーツを取材してきましたが、ニューヨークタイムズの新人記者はまずスポーツ部門に配属されます。
そこに人生が凝縮されているからです。
僕は、朝日新聞で長年、小論文の採点面接をしてきました。(やらされてきました)
マスコミ受験には、特に「書く力」が問われます。
門は狭いですが、今までの経験を生かして、スタートラインにつきたいと思う学生のアシストができれば、と思います。
(故西村欣也氏・記)
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