早稲田大学の新入生のための「後輩たちに届けたい言葉」(38)

 
 

 

こんにちは。

早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

慶應義塾大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

上智大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

でおなじみの受験対話総合研究所です。

 

 

早稲田大学理工キャンパスの花壇

早稲田大学理工キャンパスの花壇

 

 

受験対話総合研究所では、

早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の学生のための

「アナウンサー・放送記者合格・添削講座」を開講中です。

 

この講座では、小学校から高校、大学入試までに教わった「国語」の

内容を踏まえた上で、これまで育ててこなかった、社会人になるために

必要「ことばの力」を身に付けてもらうことで、内定に導いています。

コロナの社会になり、就職面接も仕事も、画面越しに行うことが

多くなりました。アナウンサーや放送記者に欲しい能力は、

一般企業を志望する学生にも必要になっています。

 

 

※現在は、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の学生のための

「アナウンサー・放送記者合格・添削スタート講座」が開講しています。

スタート講座での指導は、受験対話総合研究所の主席研究員が担当します。

受講生は、この3大学だけでなく、法政大学、明治大学、学習院大学、

日本女子大学、津田塾大学、お茶の水女子大学などの学生もいます。

 

 

早大生の『哲学の道』(神田川)

早大生の『哲学の道』(神田川)

 

 

今日、教育学部の新入生から「はがき」が届きました。

本人の了解をとりました。要点だけご紹介します。

※この講座の受講生には、「はがき」と「手紙」を手書きで書いてもらっています。

なぜか、わかりますか? メールはダメです。

大人と、ちゃんとした人間関係を築くときの大切な訓練の一つです。

 

【女子学生からの「はがき」の内容】

「第1回アナウンサー・放送記者養成講座」に出席しました。

3分間のフリートークをしたときに、多くの学生が「~したいと思います」と言っていました。

テレビを見ていても、アナウンサーやリポーターが、

「さっそくお店に入りたいと思います」「お話を伺いたいと思います」

「〇〇を食べてみたいと思います」と言います。「~思います」が、本当に耳ざわりです。

なんとなく、ワンクッションはさんでいる感じがします。

話し手の『本気』が伝わってこないのです。

授業で講師の説明を聞いて、納得しました。ありがとうございました」とありました。

今日は、授業で解説したことを少しだけ紹介します。

 

 

早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座

 

 

[授業で解説した一部]

一般に、直接敬語を使わなくても、敬語を用いるのと同じような効果をあげる言い回しに、

「婉曲話法」があります。これは、自分の言いたいことを遠回しに言うことにより、

相手の気分を損ねずに、こちらの言い分を納得させようとする方法です。

これには、「慇懃無礼」な側面が付きまといます。

表向きは丁寧なようで、実はあつかましいというわけです。

 

教育学部の学生が、「ワンクッション挟んでいる」と感じたのも、

たとえば、多くの新入生のフリートークの中に出てきた、

「ここまで育ててくれた親に、感謝したいと思います」という言い方が、

話し手の意思はどうあれ、結果としては、まさに慇懃無礼に聞こえたからでしょう。

 

 

学生たちとの語らいの場(大隈講堂横)

学生たちとの語らいの場(大隈講堂横)

 

 

たとえば、卒業式の取材に来たリポーターにマイクを向けられた卒業生が、

新入生と同じように、「ここまで育ててくれた親に、感謝したいと思います」と

よく言います。

この言い方が、どんな社会環境から生まれ出てきたのかを考えてみると、

その根は深そうだということに気がつきます。

「親に感謝します」という単純率直に気持ちを言うことが、

どういう理由によってかできない環境が、いつの間にか

私たちの周りにできあがってしまったのではないでしょうか。

 

 

たとえ、親への感謝の気持ちでも、自分の気持ちを率直に言えないのは、

世間や周囲の人の思惑を気にしているからでしょう。

そういう生き方が習い性になっているから、「~したいと思います」という

余計な尻尾がぶらさがることになり、

結果的に、話し手の意に反して、慇懃無礼になってしまう。

ただ世の中で、これが「慇懃無礼」だと指摘されないのは、

話し手も聞き手も、普段、「ことば」に神経をつかっていないからです。

 

 

早稲田大学の学生たちが使っている辞典

早稲田大学の学生たちが使っている辞典

 

 

別の例をあげましょう。

新入生のみなさんは、これから「シンポジウム」などの集まりに出席することも

多くなると思います。(コロナが終わってから)

多くの場合、会が終わりに近づくと、主催者側がある結論にむけて、

その場の意見を導いていこうとします。

その時司会者は、「~と、このように考えたいと思います」というような言い方を

して、まとめようとすることが多いのです。

「~と考えたいと思う」の「~たい」は、願望の助動詞なので、

「みなさん、そのように考えましょう」という誘いを含んでいるのです。

 

うしろに身を引くように見せて、実は、自分の意見を慇懃に押し通そうとする。

だから、「~してみたいと思います」といわれると、

なにもこちらが頼んだわけではない。会を終えるために、あなたがそうしたいのでしょう。

どうぞご勝手にと、いやみの一つも言ってみたくなります。

 

 

早稲田大学入学式

早稲田大学入学式

 

 

不祥事を起こした会社の社長や官僚、政治家も、「お詫びしたいと思います」とよく

言いますが、「お詫びします」、これで十分でしょう。

 

 

理想を実現するために必要なのが「ことばの力」だ。

理想を実現するために必要なのが「ことばの力」だ。

 

 

ということで、大学生もアナウンサーも会社の社長さんも役人も政治家のみなさんも、

「日本語」の勉強をすることが大切だとわかります。

 

この講座の土台を作った先生は言っていました。

「日本語を壊すことは、日本人の頭を壊すことです。

母語(日本語)は、死ぬまで磨くものです」と。

 

新入生諸君、待っているよ。

 

 

※ 対面スタート講座(※現在はお休みしています)では、

学生たちの「考える力」「表現する力」「想像する力」「創造する力」を育てています。

ここから「大学教育を受ける準備」を始めると、3年後には、

指導教授から「キミ、大学に残ってくれませんか」と言われたり、

企業の採用担当者から「ぜひ会って、キミと話がしてみたい」と言われるようになります。

 

先輩たちに続け!

 

 

■【早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」添削スタート講座」】

早稲田大学にお子さんを通わせているお父様、お母様。

お子さんの話を聞いていて、

「ウチの子、『自分のことば』としての日本語と、格闘したことがないのではないか?」

と思ったら、ぜひ、この講座の受講を勧めてあげてください。

社会人になるお子さんに、これから一番役に立つ技術の「贈り物」になるはずです。

 

 

NHK、テレビ朝日、日本テレビ、TBS、フジテレビ、

朝日新聞社、読売新聞社、毎日新聞社、新潮社、集英社、講談社

電通、博報堂などマスコミで、「いい仕事がしたい」と思っている

早稲田大学の学生、集まれ!

 

■[教材]

① 朝日新聞が伝えたプロ野球(小学館)   西村欣也著

② 神の領域を覗いたアスリート(朝日新書) 西村欣也著

 

■[場所]

・西早稲田(新宿区)

 

■[時間]

・120分

 

■[受講料] スタート講座 1カ月 12000円(消費別・テキスト代込み)

 

 

 

※【大学の就職部(キャリアセンター)及び、高校の進路指導の先生方へ】

講演や講座の依頼、お問い合わせは、メールでお願いいたします。

授業中は、電話での対応が難しいので、ご面倒をおかけいたします。

よろしくお願いいたします。

 

 

12月:早稲田大学の学生のための「マスコミ合格・添削スタート講座」オンライン

元朝日新聞編集委員故西村欣也氏
元朝日新聞編集委員故西村欣也氏

●故西村欣也氏  ●元朝日新聞編集委員  ●五輪取材経験7回・プロ野球取材30年

●朝日新聞スポーツ面に、署名入り記事「EYE西村欣也」を20年執筆してきた。

●著書 朝日新聞が伝えたプロ野球(小学館)  神の領域を覗いたアスリート(朝日新書)

●イチロー、王貞治、長嶋茂雄、清水宏保、橋本聖子、ダン・ジャンセン、ボブ・ヘイズなど

有名選手を取材してきました。

「受験対話」総合研究所では、26年前から、西村欣也氏の文章を使って、「大学生のことば」を

育ててきました。大学に入学する前から、「自分のことば」を育てる努力を始めると、就職活動時

に、あなたの「自己PR」を読んだ採用担当者から、「キミに会って、話をしてみたい」と連絡がきます。

マスコミをはじめ一流企業の担当者から、「会って、話をしたい」と言ってもらえるように、西村氏の

文章を使い、君に合わせたカリキュラムで授業を行います。早稲田大学の学生諸君、楽しみにしていて下さい。

【故西村欣也氏からあなたへのメッセージ】

確かに、今はネット時代と言われています。

トランプ大統領のツイートに、世界が右往左往しています。

しかし、ニューヨークタイムズなどは言論で、論陣を張り、世論の支持を得ています。

新聞だけではありません。CNNなども、トランプに「フェークニュース」と呼ばれても、事実を伝えています。

まだマスコミには底力があるのです。

僕は、主にスポーツを取材してきましたが、ニューヨークタイムズの新人記者はまずスポーツ部門に配属されます。

そこに人生が凝縮されているからです。

僕は、朝日新聞で長年、小論文の採点面接をしてきました。(やらされてきました)

マスコミ受験には、特に「書く力」が問われます。

門は狭いですが、今までの経験を生かして、スタートラインにつきたいと思う学生のアシストができれば、と思います。

(故西村欣也氏・記)

■12月   添削回数・8回

■個別指導(オンライン)  1回 80分

■費用   スタート講座 月謝22000円(消費税込・教材費含)

■まずは、お問い合わせください。

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