こんにちは。
東京大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座でおなじみの
受験対話総合研究所です。
受験対話総合研究所では、
東京大学の1年生のための就職準備「日本語」実践講座の
8月生を募集しています。 7月生は満員になりました
本日、東京大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座があり、
休憩時間に、学生たちの先輩である舛添都知事の話がでました。
ただ、話の焦点は、マスコミや都議会議員の仕事についてでした。
以前、立花隆さんが『文藝春秋』に「田中金脈研究」を発表しました。
この内容は、新聞社やテレビ局の政治部記者たちは知っていたことだ
ったというのですが、立花隆さんが月刊誌に書くまで、表に出てきませんでした。
政治部記者たちは、なぜ知っていても書かなかったのか、あるいは書けなかったのか。
今回の舛添さんの話も、「週刊誌」が発表しました。
舛添さんの近くにいる記者たちは、今回の件を知らなかったのか。
知っていても書かなかったのか。あるいは書けなかったのか。
また、都の職員や都議会議員は、今回の件を知らなかったのか。
知っていたが問題にしなかったのか。あるいは問題にできなかったのか。
東京大学の学生たちは、録画してあった定例会見で、
舛添さんと記者たちのやり取りを聞いて、
「できることなら、会場に出かけていって、僕(私)が直接聞きたかった」
という学生がほとんどでした。学生たちは、質問することの意味を知っています。
これまで、テレビ局や新聞社は、舛添都知事について、
どのような人物と紹介をしてきたのか。学生たちの「調べ」が始まりました。
「 最近、『主権者教育』という言葉が出回っているけど、
若者たちに主権者教育のできる講師は、『文春記者』だけだね」という声もでました。
いやいや、文春の記者と、ちゃんと教育された若者に質問させるといい。
これこそ、「主権者教育」になります。
若者たちの「知恵」「能力」を結集して、この問題を追求させる。
大人たちは、東京都のもっと大切なことをやらなくてはいけません。
政治家は、聞く者がわかるように語らなければならない。
記者は、読者がわかるように、自分が納得いくまで取材(質問)し、
正確に書かなければならない。
東京大学の学生は、相手の発言について、角度を変えながら何度も何度も質問し、
事実の確認、事実の確認、事実の確認をしなければならない。
学生たちは、日々成長しています。
8月生 東京大学の1年生のための就職準備「日本語」実践講座!
話が堂々巡りして、「この学生さん、何を相談したいのだろう?」と思うことがよくあります。
大学生のみなさんも、他人の話し方の欠点は、よくわかると思うのです。
しかし、自分のこととなると、誰も面と向かって言ってくれませんから、
相手がどう感じているのか、自分では、なかなかわからないのではないでしょうか。
みなさんはこれまで、ひとこと言えば、あとは親や先生が察してくれる
「言葉の世界」で暮らしてきました。
また、人に何事か感想を聞かれても、
「はあ、別に」「ええ、まあ」とつぶやいていれば通用する世界にもいたのです。
しかし今度の、自分の人生を決める「入社面接」では、そうはいきません。
未知の大人と向き合って、ちゃんと話さなければならないのです。
つまり、自分の意思、意見を、相手に、筋道立てて正しく伝える力が必要なのです。
今まで、こうした訓練を受ける機会がなかった大学生には、
どうしても、基礎訓練が必要になります。
受験対話総合研究所では、
8月から、東京大学の1年生を対象にした、
「日本語」実践講座を開講します。
できるように、自分の「ことば」を磨いて育てていきます。
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