早稲田大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座
学習院女子大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座
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日本女子大学の学生ための就職準備「日本語」実践講座
お茶の水女子大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座
東京大学の学生のための就職準備「日本語」実践講座
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政治学科の一年生のための就職準備「日本語」実践講座での話
本日は、政治学科一年生の「文章クラス」に、四年生のハル先輩が来て、話をしてくれました。
ゼミの話と文章の話です。

◆政治学科
みなさん、こんにちは。
政治学科4年のハルです。今日は、私が所属しているゼミで、普段どんな勉強や議論をしているのか、少しだけお話ししたいと思います。
私のゼミは、政治哲学や政治理論、そして平和研究を専門にしているゼミです。学部生33名に加えて院生も7名いて、学年を超えて議論できるところが大きな特徴です。
教授はいつも「政治を語るとは、公的な場で意見を表明することだよ」と言われるんですが、これがなかなか勇気のいることなんです。私たちの意見なんて、まだまだ未熟で不完全。しかし、それでも言葉にして伝えなくてはいけない。ここが学びの出発点なんです。
◆沖縄で“現実”に触れるフィールドワーク
ゼミでは、抽象的な議論だけで終わらないように、毎年、沖縄での合宿も行っています。
戦争の爪痕が残る場所を歩き、基地問題について現地の方から直接お話を聞くと、教科書で読んだ内容が一気に“自分ごと”になるんです。
「政治は遠い世界の話」なんて思っていたのですが、沖縄での経験を通して、政治が生活と密接につながっていることを強く実感しました。
◆古今東西の賢人が“参加する”討論?
ゼミの魅力は、なんといっても毎週の長時間討論です。時間割にとらわれず、時には3時間以上議論が続くこともあります。
教授はよく、「今日はホッブズさんにも参加してもらいましょう」「次はアレントさんに来てもらいます」なんて言うんです。もちろん比喩ですが、まるで歴史上の偉大な思想家が、私たちの議論の輪の中にいるような感覚になります。
ただしここが面白いところで、
どんな偉人の考えであっても“絶対正しい”という扱いはしないんです。
「アレントはこう書いていますが、こういう読み方もできませんか?」
「ホッブズが言いたかった“自然状態”って、現代だと、どう解釈できますか?」
こんな感じで、テキストに書かれた内容をただ覚えるのではなく、自分なりの読み方を生み出す「創造的な解釈」を大切にしています。
◆ゼミの禁句は「分かりました」
このゼミでは、「分かりました」は禁句なんです。
なぜかというと、理解した“つもり”になると、そこで考えることが止まってしまうからです。
「わかったふり」をせず、
「まだ理解できない部分がある」
「どこまでが分かっていて、どこからが分からないのか」
そう問い続ける姿勢が求められます。
最初は大変ですが、この過程を通じて、ものごとを深く考える力が自然と身につきます。
◆学びの楽しさに気づいたら、あとは自分で進める
教授はよく「私の仕事は、いかに早く学生が自立して、私が楽できるかを考えることです」と冗談交じりに話されます。
でも実際、学ぶ楽しさに気づいた学生たちは、自分から本を読み、問いを立て、議論をつくり出していきます。
ゼミに入って得た一番の学びは、
“責任ある言論者”として意見を語る姿勢です。
自分の意見が完璧でなくても、公的な場で語ることには意味があります。そして、その言葉が現実を動かす力を持つことがあるのだと知りました。
◆最後に
政治学って難しそうだと思われがちですが、実際は「社会について考えること」「世界とのつながりを理解すること」なんです。
もしみなさんが、
「もっと広い視野で世界を見てみたい」
「自分の頭で考え、言葉で伝えられるようになりたい」
と思うなら、政治学科はぴったりの場所です。
みなさんと一緒に議論できる日を、楽しみにしています。
後輩たちの文章指導をしていて思うこと
後輩たちの文章を読むと、その人が物を読む人なのか、読まない人かがよくわかります。
読んでいる人の文章には、どこか、違うところがあるのです。
言葉がこなれている、といで言うのでしょうか、言葉の使い方に、ぎこちなさがないのです。
言葉を自分のものにしていると感じさせます。
読んでいない人の文章には、固さがあります。借り物の言葉を使っている。
文章とは、借り物の言葉で書くものだ、とでも思っているようにみえます。
そういう文章は、当然面白くありません。
一年生と、よくこんな会話をします。「あなたは、あまりものを読んでないわね」
「はい」「自分の書いたもの、面白いと思う?」
「面白くありません。書いてても、少しも面白くないのです」

簡単に言えば、面白いものを読んでいないから、面白いものが書けないのです。
美しいものを見なければ、美しいものがわからないのと、理屈は同じです。
一年生は、前期の授業で、竹西寛子さんの文章を読みましたよね。
竹西さんは、平安朝文学研究者で、たくさんの古典を、深く、徹底して読んでいました。
竹西さんの文章は、そこから、たくさんの養分を吸い取っていましたね。
一冊の本を何度も何度も繰り返し読み、その本にとりつかれてしまう。
1人の著者の、言葉の使い方、文の展開の仕方、文を書く呼吸、そういったものを
丸ごとのみ込んでしまうような読み方です。
私の場合は、桑原武夫、丸山真男、内田義彦と三人もいました。
まずは、「範」とするに足る文章を心に刻み込んでほしいと思います。
一年生のみんな、かんばってください!
1月生:早稲田大学の学生のための「マスコミ合格・添削スタート講座」オンライン

●故西村欣也氏 ●元朝日新聞編集委員 ●五輪取材経験7回・プロ野球取材30年
●朝日新聞スポーツ面に、署名入り記事「EYE西村欣也」を20年執筆してきた。
●著書 朝日新聞が伝えたプロ野球(小学館) 神の領域を覗いたアスリート(朝日新書)
●イチロー、王貞治、長嶋茂雄、清水宏保、橋本聖子、ダン・ジャンセン、ボブ・ヘイズなど
有名選手を取材してきました。
「受験対話」総合研究所では、26年前から、西村欣也氏の文章を使って、「大学生のことば」を
育ててきました。大学に入学する前から、「自分のことば」を育てる努力を始めると、就職活動時
に、あなたの「自己PR」を読んだ採用担当者から、「キミに会って、話をしてみたい」と連絡がきます。
マスコミをはじめ一流企業の担当者から、「会って、話をしたい」と言ってもらえるように、西村氏の
文章を使い、君に合わせたカリキュラムで授業を行います。早稲田大学の学生諸君、楽しみにしていて下さい。
【故西村欣也氏からあなたへのメッセージ】
確かに、今はネット時代と言われています。
トランプ大統領のツイートに、世界が右往左往しています。
しかし、ニューヨークタイムズなどは言論で、論陣を張り、世論の支持を得ています。
新聞だけではありません。CNNなども、トランプに「フェークニュース」と呼ばれても、事実を伝えています。
まだマスコミには底力があるのです。
僕は、主にスポーツを取材してきましたが、ニューヨークタイムズの新人記者はまずスポーツ部門に配属されます。
そこに人生が凝縮されているからです。
僕は、朝日新聞で長年、小論文の採点面接をしてきました。(やらされてきました)
マスコミ受験には、特に「書く力」が問われます。
門は狭いですが、今までの経験を生かして、スタートラインにつきたいと思う学生のアシストができれば、と思います。
(故西村欣也氏・記)
■1月生
■個別指導(オンライン) 1回 80分
■費用 スタート講座 入会金:15000円 月謝22000円(消費税込・教材費含)
■まずは、お問い合わせください。


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